コラム
2021/01/12
「チャットレディで開業届は出すもの?」
「開業届を出さないとペナルティがあるの?」
チャットレディのような個人事業主は、税務署に開業することを伝える開業届を出す必要があります。
とはいえ、開業届を提出しなくてもペナルティは何もなく、確定申告もできます。
ただ開業届を出すことにより、最大65万円の控除が受けられる青色申告ができるようになるメリットがあります。
メリットも多いですが、その分注意点もあるので、この記事で詳しく解説していきます(⌒∇⌒)
開業届の作成・提出は難しくありません!自宅で提出や郵送を希望される場合、マイナンバーカードを作成しておくことがおすすめします。
目次
開業届とは、正式には「個人事業の開廃業届出書」といいます。
チャットレディのような個人事業主が、開業したことを税務署に報告するための書類ですね。
この開業届を出すことにより、税金についての案内が届くのですが、提出しなかったからといって、特にペナルティや罰金がある訳ではありません。
ただ青色申告による最大65万円の控除が受けられる、屋号で銀行口座が作れるなど
開業届を出すことによるメリットは大きいです。
チャットレディのお仕事を長く続けていこうと考えているなら、開業届を出すのがおすすめです(⌒∇⌒)
開業届を出すメリットは色々あります。順番に解説していきますね!
開業届を出す一番のメリットは、最大65万円分の控除が受けられる、青色申告で確定申告ができるところです。
開業届を出さない場合は自動的に白色申告になりますが、控除のような優遇は何もありません(´;ω;`)
青色申告は白色申告に比べて帳簿付けが少し複雑で、確定申告時に提出する書類が多かったりと手間はあります。
ただその分特別控除により課税される所得額が少なくなるので、できるなら青色申告がおすすめです。
現在は白色申告でも帳簿付けが義務付けられているので、結局どちらも手間はかかります。それでしたらよりメリットのある方がお得ですよね(⌒∇⌒)
青色申告をするには、開業届と一緒に、青色申告承認申請書という書類を提出する必要があるので、そちらも一緒に税務署に提出することになります。
また65万円の特別控除以外にも、青色申告にはメリットが多いです。
詳しくは青色申告についての記事をご覧ください(⌒∇⌒)
開業届を提出すると、屋号で銀行口座を開設できるようになります。
個人名での口座で取引もいいですが、チャットレディ用とプライベートで銀行口座を分けておくと、経理がしやすいですね(⌒∇⌒)
開業届を出すと、自分で事業を始めた!という証明になります。
そのため、お子さんを保育園に入れたい場合などに、就労証明書を自分で作成できるようになります(⌒∇⌒)
また保育園入園の際の必要書類に「開業届の控え」というところもあるので、必要書類になる場合もあります。
チャットレディは小規模企業共済に加入することができます。
小規模企業共済とは、個人事業主や、小規模な会社の会社役員・経営者などが退職する際に、積み立ててきた掛け金に応じて、給付金を受け取れるという制度です。
「経営者の退職金」と呼ばれたりします(⌒∇⌒)
聞いたことがない人が多いと思いますが、40年以上実績のある信頼のできるものなので、約132万人もの人が加入しています。
この小規模企業共済にはこんなメリットがあります。
ただ、12か月未満の解約は掛け捨てで終わってしまう、期間によっては元本割れしてしまうというリスクもあるので、自分の収入や、予定に合わせて加入シュミレーションで自動計算してみてください(⌒∇⌒)
試しに以下の状況でシュミレーションしてみました。
結果は・・・
という結果でした!所得控除が受けられ、元本割れもなくプラスです(⌒∇⌒)
デメリットとしては、以下の2点があります。
【失業手当が受けられない】
失業手当に関しては、開業届を出した場合、失業状態ではないと判断されるので失業手当の受給資格者に該当しなくなります。
ただ、既に失業手当をもらっていて開業届を出した場合、再就職手当という祝い金がもらえます。
失業手当を既にもらっている人の場合は、開業届の提出はメリットになるということでもあります。
【家族の扶養から外れてしまう】
扶養から外れてしまうというデメリットは、「社会保険上の扶養」の方になります。
扶養というのは、「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2種類があります。
チャットレディとして収入がなければ「税法上の扶養」では問題ありませんが、家族や旦那さんの加入している健康保険組合によっては、個人事業主になった時点で扶養から外れる場合もあります。
そのため、旦那さんの扶養に入っている方は、確認する必要があります。
開業届の出し方は、以下の3つがあります。
開業届は、国税庁の公式サイトからプリントアウトするか、直接税務署でもらえます。
ただそれより簡単な方法は、大手会計ソフトメーカーfreeeが出している「開業freee」を使っての電子申告です。
メールアドレスを登録するだけで無料でできますし、作成から送信まで自宅で完結してしまうので、楽ちんです(⌒∇⌒)
【開業freeeを使った提出の流れ】
※郵送の場合はプリントアウト(必要書類はコピーして添付)
※電子申告の場合はマイナンバーカードとICカードリーダーが必須
まずは、開業freeeの公式サイトにある「無料で始める」をタップします。
そして以下の内容を記入していきます。記入例も載せておくので参考にしてください(⌒∇⌒)
仕事の概要 | (例)
インターネット動画配信サービス インターネット接客業 |
---|---|
事業開始予定日 | 2021年1月2日 |
想定年収(目標でも) | 年収240万 |
働く場所 | 自宅(または事務所) |
従業員や家族に給与を払うか | 支払わない(支払う場合は支払う) |
その後、開業届作成の必要項目を入力します。
屋号はあるか | なし(ある人は記入) |
---|---|
申請者情報 | 氏名や生年月日、住所、電話番号などを入力 |
所得の種類 | 事業所得にチェック |
確定申告の種類 | 青色申告65万円控除(まずは白色申告でもOK) |
ここまで進んだら、提出の画面に移動します。
申請者情報をもとに、一番最寄りの事務所を教えてくれます。またここで必要な提出書類がなにかを最終チェックできます。
私の場合、開業届と一緒に青色申告65万円控除を受けたいと思っているので必要なものは以下になります。
上記の書類は、すでに自動入力してできたものがプレビューで見れます。
電子申告の場合はマイナンバーカードとICカードリーダーがないとできません。
ない場合は、開業freeeで作成した開業届を必要書類を添付して郵送か税務署に直接届けることになります。
開業freeeは必要事項を記入することで、自動的に開業届を作成できるのはもちろん、青色申告承認申請書や、それに伴う書類も自動で作成してくれます。
【税務署に直接届ける・郵送の場合に必要なもの】
税務署に直接届ける場合と郵送の場合は、必要なものは一緒です。
マイナンバーカードを持っていれば、本人確認の身分証替わりでもなるので1枚でOKです。郵送の場合は、コピーしたものを添付します。
マイナンバーがなく通知カードの場合は、その他に以下のような身分証が必要です。
など
【freeeで電子申告の際に必要なもの】
開業freeeで入力したものを、電子申告する場合に必要なものは以下になります。
マイナンバーカードがあると手続きが早いですが、通知カードしか持っていない場合、マイナンバーカードを発行するところから始まります。
そのためマイナンバーカードがない場合は、郵送の方が早いと思います。
開業届の提出期限は、原則的には事業を開始してから1か月以内となります。
ただ繰り返しになりますが義務ではないので、ペナルティはなく、確定申告もできます。
節税効果のある青色申告には提出期限があるので、青色申告承認申請書はその年の3月15日までに提出してください。