コラム
2020/12/15
「チャットレディのお仕事で経費になるものってなんだろう?」
「自宅はプライベートでも使ってるけど、経費になる?」
チャットレディは個人事業主なので、一定以上の収入があれば、確定申告をして納税しなければなりません。
所得税は、チャットレディの収入から経費を引いた「所得」にかかるものなので、経費が多ければ、所得額が少なくなります。
所得=チャットレディの収入-経費
このページでは、チャットレディで経費にできるもの、経費の証明になるもの(領収書やレシートなど)の保管方法などを詳しく解説していきます。
目次
そもそものお話から始めると、経費というのは、確定申告の際に登場するものです。
会社員の方は毎年11月頃に、年末調整で会社が従業員の所得税を納税してくれますよね。
チャットレディのような個人事業主は、確定申告をして自分で納税しなければなりません(´;ω;`)
チャットレディとして一定以上の所得を稼いだ人は、確定申告をする必要があります。
確定申告の手続きは結構手間がかかりますし、できれば確定申告を不要な範囲内でおさめたいという人もいると思います。
ただここで重要なのは、所得税は、収入ではなく、所得に対してかかるということです。
所得とは、チャットレディの収入から、経費を差し引いたものを指します。
所得=チャットレディの収入-経費
↑この所得額に応じて所得税の金額や所得税率が決まります。
なので、収入が多くても経費も多い場合、所得が小さくなる訳なので、支払う税金が少なかったり、確定申告をする必要がない場合もあります。
参考:国税庁(所得税のしくみ)
では先ほどから出てくる経費とは、具体的にはどんなものを指すんでしょうか?
経費とは、お仕事で収入を得るために必要な出費のことを指します。
チャットレディのお仕事で必要な道具や、交通費、美容代など、直接的なものから、間接的なものまで沢山あります。
では、何が経費になるの?と疑問に思う方もいると思いますが、●が経費になると決まっている訳ではありません。。
「〇〇の経費は△△円まで」「■■は経費になるけど、□□は経費にならない」という明確な基準がある訳ではないからです。
ただ常識の範囲内での経費計上であれば、認められる可能性が高いです。(あとで説明しますが、きちんと証明できる書類をとっておくことが前提です)
税務署の方に
「これってお仕事のどんな目的で使ったんですか~」
などと聞かれた時に、きちんと仕事で必要だった旨を説明できるかどうかが重要です。
そのため、日ごろから
「この出費は経費として計上できるものか?」
と確認したり、説明できるようにしておくことをおすすめします。
できるなら、簡単なノートやスマホで帳簿をつけて、経費(出費)を記録しておくといいですよ(^▽^)
チャットレディで経費になるもの(可能性が高いもの)を挙げてみました。
チャットレディのお仕事で経費になるもの
これらの項目は仕事で必要ですよね。パッと見ただけでも、経費にできるものは結構あります。
まず初めに説明しておきたいのは、プライベートと併用して使っているものに関しては、「お仕事で使っている割合だけ」経費計上します。
例えば化粧品や衣装代、スマホの使用料などは、完全にプライベート用、お仕事用と分けられない面があります。
例えば在宅チャットレディの場合は家でお仕事をしますが、同時に当然ですが家はプライベートで使ってますよね。
こういうものに関しては、100%計上できず、だいたい仕事で使っているで計上するのが望ましいです。
たとえば、家にチャットする用のお部屋があったとして、その面積が家全体の30%なら、家賃の30%を経費にするといった感じです。(あくまで考え方の1つとして参考にしてください。)
通信費とは、インターネット代やスマホ代などを指します。チャットレディのお仕事には欠かせないものですよね。
スマホで男性会員からのメール通知を受け取ったり、最近ではスマホからでもお仕事が可能です。
ただこの通信費は、プライベートでも使っていることが多いと思うので、チャットレディのお仕事用に分けていないのであれば、30~50%に按分して計上することをおすすめします。
パソコン代 | カテゴリ(勘定項目) |
---|---|
10万円以下 | 消耗品費※1回で計上できる |
10万円以上 | 減価償却費※体制年数の4回に分けて計上 |
パソコンの場合、購入金額によって「消耗品費」になるか、「減価償却費」になるか違います。
10万円以下の場合は消耗品費として一発で経費になりますが、10万円以上の場合は固定資産になるので、数年間に分けて経費に計上します。
パソコンは4年の耐性年数になっているので、減価償却費として4回に分けて経費計上します。(※青色申告の場合は30万まで一括で経費にできます。)
またスマホの購入代金も、スマホでお仕事をしている人なら経費計上できます。
スマホもプライベートと併用するものなので、仕事用として分けていない限り、按分して計上してください。
チャットレディをするために必要な道具のほとんどは消耗品費として計上できます。
webカメラやマイク、コスプレなどはそのまま計上できるかもしれませんが、それ以外の衣装やウィッグ、メガネなどは、プライベートでも使用するものであればこちらも按分して計上した方が無難ですね。
化粧品や美容院代なども、外見に気を使わなければいけないチャットレディであれば経費になりえます。
ただこの出費はプライベートの割合の高いものなので、按分する必要があります。
通勤チャットレディであれば、代理店のチャットルームに行く交通費は、経費になります。
プライベートの交通費は経費にならないので、お仕事で使用した交通費は領収書を分けておいてください。
領収書がもらえるタクシー代などはいいですが、電車代やバス代は領収書が発行されないので、そういう時は
「出金伝票」というものを作成することで、領収書の代わりにします。
ICカードを利用している場合、自動券売機で明細書をだせるので、とっておくようにしてください。
こちらは在宅チャットレディさんのお話になりますが、
自宅兼事務所(チャットルーム)になるので、家賃を経費計上することは可能です。
また水道光熱費も、お仕事で使った範囲なら按分して経費にできます。こちらも30%程の割合が目安ですね。
コミュニケーション系や心理学、恋愛や営業系の本なんかも、チャットレディのお仕事に関係しているので経費になります。
チャットレディ同士のお茶代やごはん代も経費に計上できます。
接待交際費に分けるといいですね。
割り勘することが多いと思うので、割り勘なら出金伝票に記載する方法でもいいです。
ここまで経費の話をしてきましたが、経費だということを証明するためには、領収書をとっておくことが不可欠です。
また現在は5年間の保存期間が決められているので、5年間は捨てずに取っておいてください。
領収書は、経費と認められるための証明書として一番ですが、もらい忘れちゃったり、捨てちゃったりすることもありますよね。
そういう場合、以下のようなものも代わりになります。
レシートやクレジットカード明細があれば、領収書がなくても支払いの証明になります(もちろん領収書が一番ですが)
また水道光熱費などは口座振替で支払いっている人などは、通帳明細も証明になります。
ただ最後の出金伝票ですが、こちらは自分で「〇月△日 バス代として 210円」などを自分で記入するものなので、レシートやクレジットカード明細に比べると信頼性は落ちます。
そのため現金での出費以外は、できる限り出金伝票にはしない方がいいです。
また出金伝票には、必ず以下の記入をしてメモしておいてください。
もし領収書を無くしてしまっても再発行が可能な場合は、再発行してもらった方がいいです。